期外収縮って何?
「急に胸がドキッとした」「脈が一瞬止まった感じがする」といった経験はありませんか?多くの場合、それは期外収縮(きがいしゅうしゅく)と呼ばれる不整脈の一種です。自分では気付きにくいものですが、日常的に多くの方に見られる症状でもあります。
期外収縮(不整脈)の基礎知識
心臓は通常、規則正しいリズムで一定の間隔を保ちながら動いています。しかし期外収縮では、予定より早く心臓が1回余分に打つ状態になります。このリズムの乱れが、下記のような違和感として現れます。
- 動悸(ドキッとする感覚)
- 脈が一瞬止まったような不快感
- 胸のあたりがモヤモヤする感じ
脈が止まったように感じる理由
期外収縮が起こると、その直後に一時的な休止が入ります。これは心臓が次の正しいリズムを待つための「間」です。この短い休止時間があるため、私たちは脈が一瞬止まったかのように感じてしまいます。
期外収縮は危険な不整脈なのか
最も気になるのは「体に害があるのか」という点でしょう。結論から申し上げますと、多くは心配不要なケースがほとんどです。特に、たまに症状が出る程度であったり、症状自体が軽かったりする場合は、健康な人にも起こりうる現象といえます。
期外収縮が起こりやすい主な原因
期外収縮は、心臓の病気がない方でも自律神経の乱れなどによって頻発することがあります。主な誘因としては以下が挙げられます。
- 身体的・精神的なストレス
- 過度な疲労の蓄積
- 睡眠不足
- カフェイン(コーヒー・エナジードリンクなど)の過剰摂取
- 飲酒や喫煙
早めに医療機関へ相談すべき症状
基本的には心配のない期外収縮ですが、中には注意が必要なケースも存在します。以下の症状を伴う場合は、他の心臓疾患が隠れている可能性があるため、早めの受診をお勧めします。
- 動悸が頻繁に起こり、なかなか治まらない
- 強いめまいや立ちくらみ、ふらつきがある
- 胸の痛みや圧迫感を伴う
- 運動をすると症状が悪化する
診断のために行われる主な検査
当院では、期外収縮の状態を正確に把握するために、以下のような検査を行っています。
| 安静時心電図 | 短時間の心電図を測定し、その時の脈の乱れを確認します。 |
|---|---|
| ホルター心電図 | 小型の装置を装着し、24時間の心電図を記録します。1日の中でどれくらい期外収縮が出ているか、危険なタイプでないかを詳しく分析できます。 |
| 心臓超音波検査 | 心臓の形や動きを確認し、背景に心筋症や弁膜症などの病気が隠れていないかを調べます。 |
期外収縮の治療方針
検査の結果、心臓の機能に問題がなく、期外収縮の数もそれほど多くない場合は、経過観察となるのが一般的です。ただし、以下のような場合には適切な処置を検討します。
- 1日の期外収縮の数が極端に多い場合
- 自覚症状が強く、日常生活に支障が出ている場合
- 心臓自体の病気(心疾患)を合併している場合
治療が必要な場合は、抗不整脈薬などの薬物療法を行うことがあります。
日常生活で意識したいポイント
期外収縮の回数を減らし、症状を落ち着かせるためには、生活習慣の見直しが非常に効果的です。
-
十分な睡眠の確保
体をしっかりと休ませることで自律神経を整えます。 -
ストレス管理
リラックスできる時間を作り、過度な緊張を避けましょう。 -
刺激物の制限
カフェインやアルコールを控えめにすることで、心臓への刺激を抑えます。
まとめ:不安な方は一度ご相談ください
期外収縮は誰にでも起こりうる身近な不整脈です。多くは無害ですが、「いつものドキドキと違う」「不安で夜も眠れない」といった悩みは、検査で原因をはっきりさせることで解消されます。安心を確認することも大切な治療のひとつです。気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
