「この動悸、大丈夫?」 看護師が知っておきたい“危険な動悸”のサイン
「最近、動悸がするんです」
外来でも救急でもよくある訴えです。
しかし動悸には、
- 心配の少ないもの
- 早めに評価が必要なもの
- 緊急対応が必要なもの
が混在しています。
今回は、看護師さん向けに
“危険な動悸を疑うポイント”をわかりやすくまとめます。
そもそも動悸とは?
動悸とは、
- ドキドキする
- 脈が速い
- 脈が飛ぶ
- 胸がバクバクする
など、“心臓の拍動を自覚する状態”です。
原因はさまざまで、
- ストレス
- 貧血
- 発熱
- 不整脈
- 心不全
- 甲状腺疾患
などでも起こります。
① 「失神・めまい」を伴う
これは重要です。
動悸+
- 失神
- ふらつき
- めまい
- 意識が遠のく感じ
があれば要注意。
危険な頻脈性不整脈や徐脈が隠れていることがあります。
② 胸痛・息切れを伴う
動悸だけではなく、
- 胸が苦しい
- 息苦しい
- 冷汗がある
場合は注意。
特に、
- 心房細動
- 頻拍発作
- 急性冠症候群
- 心不全
などでは、
動悸+呼吸苦で来院することがあります。
③ 脈が“かなり速い”
脈拍数も重要です。
特に、
150/分前後以上
で持続する場合は、
- PSVT
- 心房粗動
- 心房細動
- 心室頻拍
などを考えます。
また、
「突然始まって突然止まる」
場合は発作性頻拍を疑います。
④ 脈が不規則
脈がバラバラの場合は、
心房細動(AF)
が代表的です。
AFは、
- 脳梗塞
- 心不全
の原因になるため重要です。
高齢者では、
「なんとなくしんどい」
だけのこともあります。
⑤ “顔色が悪い”“なんとなく危ない”
これもかなり大切です。
- 顔色不良
- 冷汗
- 落ち着かない
- 会話しづらい
- 血圧低下
があれば、
重症不整脈の可能性もあります。
“危険そうな雰囲気”
は意外と重要です。
看護師がまず確認したいこと
動悸患者さんでは、
✔ 脈拍数
✔ 規則性
✔ 血圧
✔ SpO₂
✔ 発症時間
✔ 胸痛・失神の有無
をまず確認します。
そして、
“いつもと違う”
を見逃さないことが大切です。
最後に
動悸の多くは命に関わらないものですが、
中には緊急性の高い不整脈もあります。
特に、
- 失神
- 胸痛
- 息切れ
- 血圧低下
- 高度頻脈
- 顔色不良
を伴う場合は注意が必要です。
看護師さんの最初の気づきが、
患者さんを救うことがあります。
